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アドバンス助産師になるには?学習内容、試験、給料、メリット・デメリットを紹介

助産師のキャリア・スキルアップの1つとして『アドバンス助産師』があります。

この記事でアドバンス助産師の目指し方からメリット・デメリットが全てわかります。

アドバンス助産師とは

アドバンス助産師とは、助産にかかわる高度な知識と技術を認証された助産師のこと

一般財団法人 日本助産評価機構が運営する

CLoCMiP(クリニカルラダー、助産実践能力習熟段階)レベルⅢ認証制度

の認証を受けた助産師が『アドバンス助産師』と呼ばれます。

正式名・英語名

CLoCMiP(Clinical Ladder of Competencies for Midwifery Practice)

アドバンス助産師の目的

資格の目的
  1. 妊産褥婦や新生児に対して良質で安全な助産とケアを提供できる
  2. 助産師が継続的に自己啓発を行い、専門的能力を高め、明確な目標をもつ
  3. 社会や組織が助産師の実践能力を客観視できる

助産師の免許に更新制はありません。

免許取得後に、助産師個人の経験・知識・能力を知ることは困難

高度化する周産期医療や多様なニーズを必要とされる周産期医療ですが、

第三者(日本助産評価機構)から『アドバンス助産師』の認証を受けることで、

自律して助産ケアを提供できる助産師として、公表できます。

ナースマン
ナースマン

能力が認められた助産師だね!

アドバンス助産師の仕事内容

自律した助産ケアの提供が、アドバンス助産師の仕事内容です。

アドバンス助産師は、高齢出産やハイリスク妊産婦に対する助産ケアも行います。

異常分娩のときには医師・看護師と連携し、チーム医療における助産師として働くことも大切な役割

アドバンス助産師のメリット

  1. 個人・組織で助産ケアの質が保証できる
  2. 妊産婦や職場から信頼を得られる
  3. 手当で給料アップ
  4. 就職・転職で有利になる

アドバンス助産師の資格手当は1万円~2万円が相場

職場によっては手当や申請時の金銭的な支援がありません。

アドバンス助産師に理解や支援がある職場選びが重要。

メリットがない職場の特徴
  • アドバンス助産師に手当てがつかない
  • 申請・更新の料金や、研修・学会参加の費用が自費
  • アドバンス助産師に認証後されても、仕事内容や評価に変化が感じられない
ナースマン
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アドバンス助産師のデメリット

  • 5年毎の更新制(新規・更新に5万円)
  • 知識や技術を向上する責任感とストレス
  • 資格の自由度が高い、仕事にやりがいを感じるか は自分次第

アドバンス助産師のデメリットとしては、新規申請や更新の料金が高額です。

昇給や手当がもらえないだけでなく、新規申請・更新の料金が自費の職場もある。

金銭面でやりがいを感じるには、職場選びが重要になります。

知識・技術のブラッシュアップを続ける必要があるため、人によっては負担やストレスが大きい。

デメリット対策
  • 料金を支援してくれる職場に勤める
  • アドバンス助産師の仕事で自己肯定感を上げる
  • 同じアドバンス助産師と交流し、活動の幅を広げる

ナースマン
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申請の料金

新規申請料・更新申請料・再認証申請料には、各5万円の申請料が必要

内訳は審査料2万円と認証期間5年分の会費3万円(年額6,000円×5年)

不合格となった申請者については、会費相当額の返還があります。

更新時期の延長申請には5,000円の料金がかかります。

更新の延長は最大3回(3年)まで可能。

アドバンス助産師になるには

アドバンス助産師を取得するためには、CLoCMiPレベルⅢ認証制度の申請要件を達成する必要があります。

6つの資格取得 条件

  1. 日本の助産師資格を保有
  2. 満5年以上の実務経験
  3. 定められた必須研修項目を受講(20項目)
  4. 定められた実施例数を満たす(分娩介助、健康診査等)
  5. 定められた学術集会のいずれかに3回参加する
  6. CLoCMiPレベルⅢの総合評価でB以上を得る

アドバンス助産師を申請したい方は、下記のリンクから行えます。
日本助産評価機構アドバンス助産師の申請

必修研修の21項目は以下の通りです。

アドバンス助産師の申請スケジュール

2022年の場合
  • 更新時期延長申請期間は7月1日~7月26日
  • 新規・更新・再認証申請期間は8月1日~8月20日
  • 試験期間は11月1日~11月15日
  • 合格発表2022年12月15日
  • 認証書類送付2023年2月~

※上記は日程の参考です。申請時には公式サイトから確認してください。

通信教育

申請はオンラインで出来ますが、必須研修・実務症例数・学術集会の参加が必要なため、

すべてを通信(オンデマンド)で達成することはできません。

おすすめの書籍・勉強方法

書籍で勉強したい方は、次の資料を参考にしてください。

本記事は『一般財団法人 日本助産評価機構』のホームページ参考にし、アドバンス助産師のキャリーさんの監修で作成しました。

参考・引用:日本助産評価機構ホームページ